着の身着のまま

自分という人間を固定することがどれだけ窮屈なことか
ある時は不真面目、ある時は仕事の虫で一定の感覚などありはしない
素早く動けるのなら動けばいい、ノロマでいたいのなら動かなければいい
問題は周りの人間とどう接するかで、一時の気分に全てを委ねてしまっては元も子もない
やれる時にやる、やりたくない時はやらない、分からなければ分からない、が答え

全てを解放すると思いもよらない出口が見えてくる
トンネルの出口が一つではないことを痛感する
きっとこれは、失うものが無いと信じている人間に向けられる最初の波紋なのだ
捨て身の行動は、誰も予測し得なかった未来を悠然と通過する